箸墓古墳

 

奈良県桜井市にある前方後円墳です。宮内庁により「大市墓(おおいちのはか)」として第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓に治定されていますが、出現期古墳の中でも最古級と考えられている3世紀半ばすぎの大型の前方後円墳で、卑弥呼のお墓ではないかという説もあります。2013年には日本考古学協会など考古学、歴史学の15の研究者団体が箸墓古墳を立ち入り調査しましたが、宮内庁が研究者側からの要望に応じて立ち入りを認めるのは初めてでした。

卑弥呼≒?倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)

日本書紀では、倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)
古事記では、夜麻登登母母曾毘賣命(やまととももそびめのみこと)
という。
倭飛羽矢若屋比売とも書かれる。

巫女的な性格をもつ。崇神天皇に頼まれて、災害がつづく理由を占うと、三輪山の大物主神が神懸かりして、我を祀れば国は治まるといった。そこで崇神は、神の娘大田田根子を大神神社の神主にすると、平和になったという。四道将軍の一人、大彦命がきいた童歌から武埴安彦命の反乱を予言したうえ、彼の妻吾田媛と二手に分かれて攻めてくるとも予言し、的中させている。のちに大物主神の妻となるが、大物主を怒らせてしまい、ショックのあまり倒れこみ、箸が陰部に刺さって死んだ。箸墓古墳は、彼女の墓と伝わる。倭迹迹日百襲媛命を邪馬台国を治めた卑弥呼に比定する説もある。

◆ 施設情報
〒633-0072 奈良県桜井市箸中
TEL:0744-42-9111桜井市役所